2022年12月09日
木樵の映画を観て
ぼくも感想を少し、日々の山仕事を撮った淡々とした映画だった。ドキュメンタリーなのでこんなものかと思う。たぶん地味な山仕事に社会の目を向ける、というのが制作者の意図であったのだろう。半分くらい観てあと1/3くらいはまどろみの中だった、特別な演出もなくほんとうに地味な映像展開だった。日本全国山仕事の大半は人の目に触れることもなくがんばっている人たちがいるってことだろう。架線集材、主人公は山を痛める路網は敷かずに架線集材にこだわる。高性能林業機械も使わない、頑固に自分のスタイルを通す親方に木樵の矜持をみた。映像の中ではあぶなかっしいこともやってたけれど、がんじがらめの規則に縛られず己の技量と責任で事を成すのは、ロッククライミングにはまっていた若い頃の自分が重なってしまった。運よく今も生きている。臆病なんだねきっと、本当にヤバイことは本能的に身体が察知して回避するんだ。今林業の世界もざわついている、国をあげて木を使えだの、林業の振興、建築業界も木造がにぎやかだ。しっかり腰を据えて事を見あやまらないことが肝要、山の作業にしてもそうだが何事も原点を忘れちゃいけないってことだと思う。(TM)
Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 22:06│Comments(0)
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