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2023年08月27日

市民大学聴講

8月も最後の週末・・・日中はまだまだ「危険な暑さ」
しかし夜になると虫の声が際立つようになり、朝焼けの雲もなんとなく秋めいて・・・。
そうした夏の終わりに?高知県香美市の市民大学の聴講に行きました。
お題は「香美市の山々たんね歩記」~ゆっくり歩けば見えてくる~。
講師は森下嘉晴さん。
高知中部森林管理署勤務で森林インストラクターの方。



市民大学聴講


高知県内各地の森林管理部署に勤務の傍ら、四国内の山々を歩いては、
その山々の情報や魅力を手書きの地図の中にギュッと詰め込んで発信している方なんですね。
https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/policy/business/invitation/yamaaruki_irasutomap.html
森下さんお気に入りのアカガシの樹を描いた油絵なども素晴らしい・・・そんな方。
今回は香美市での講演とあって、主に香美市に関係ある山々を紹介しつつ、天候災害や、鹿などの食害による
山容の変化を示しつつ自然の素晴らしさや問題点をわかり易く話されていました。
市民大学聴講


森下さんのお人柄もあって会場は終始和やかな雰囲気に包まれていて癒しの空間にいるようでした。
1時間30分ほどの講演時間があっという間に終わってしまった・・・そんな感じでしたね。

」という字は「」と「」という字が合わさったようなもの。
ですから、時どき立ち止まりながらゆっくり進むという意味合いが含まれているのでは、などと言われていました。
今回の講演タイトルの副題に「ゆっくり歩けば見えてくる」と付けた理由もそこに在るのだととか。
なるほどね。

山奥に分け入り樹齢数百年の老木、古木に出会うたびに、
「鎌倉時代や室町時代の古より、ずーっとここから動くことなく佇む姿に感動を覚える」だと・・・。
山や森の中には「時間を蓄える」という力を持っているとも。

かつてはそうした山の中で暮らしていた人達もすっかり姿を消し、山中に残された石垣や当時の生活用具を見つけるたびに
感慨深くなるそう。
集落が消失すると、そこの地名がなくなると。

営林署職員としての目、山歩きが好きな自然愛好者としての目、そうした視点から語られる言葉はリアルで説得力がありました。

多種多様な動植物の命を宿している山や森に入るだけでも、気づきや学びがあるのだと、そんな風に思いましたね。
涼しくなれば山をたんねてみよう・・・。
S.S






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Posted by いぬのなつ at 10:33│Comments(0)リポート
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