
山道は人が歩くほどに道らしくなってくる。ここは山好きの人たちがたくさん登っている屋島南嶺にある南面の登山道だ。当地の人達にとっては庭みたいなところでそれだけに愛着もひとしおらしい。都市住民の健康づくりの場になっている。私たちはここで木を伐っているわけだが、そのような場所だから、純粋に山の人工林の整備をやるのとちょっと違った意識になる。美しい山にしたいと思うし、登山者からどう見えるのだろうと少し気をまわしたりもする。ここは山道の交差点、山の手入れに際し復活した道が正面に下っている。

屋島に南嶺と北嶺があるのを最近知ったと言えばずいぶんはずかしいが、南嶺のここは風が抜けるため木々の育ちがわるい。植林したヒノキのほとんどは立ち枯れになってしまっている。このへんはもともとの雑木林の植生に戻すのが正解だろう。このようにすいている山もわるくはないが、ほおっておくと笹に席巻されるにちがいない。

冬の里山は静かだ。葉っぱの少ない森は明るいし太陽がたくさん入ってくる。この日はあいにくおてんとさんは顔を見せなかったようだが・・・Tさん野鳥の声を聞いているのかな?
みなさんと森の交差点で出会いを待っています。

Posted by woodsかがわ at 11:26│
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森づくり