2022年10月10日
教えるって学びの場/JUON森林ボランティア入門講座
あれほど暑かった夏もすっかり影を潜めて森林の中はすっかり秋の様相です。例年行っている樹恩ネットワーク主催の森林ボランティア入門講座の四国版の2回目、フォレスターズかがわが受け持つ森林の実習は30数年生のヒノキの森で行いました。(琴南の森-備中地県有林)この講座の視座は森林整備の技術と、イベントスタッフとしてなにをしたらよいかを学ぶことにあり、これをきっかけにして将来何らかの形で森林と関係性をもつ人材を育成することにあります。・・・などと大げさなことはまずおいて置き、森が好きで楽しんでもらえたらいいい、とまあ柔らかく(やることは固いですが)いきたいと思います。
まずは今回使う道具搬入から行い、現場へ仮設トイレの設営にはじまり山を一周(山登り)とどんどんやってもらいます。これら一つ一つに大切な意味があり、それらを感じとる感性を持ち合わせているかどうかも問われていますね。山を降りるといよいよ実習本番です。長柄ノコを使って枝打ちは講師のIさんが実技を示したあと、皆さんそれぞれの木に取り付きました。日常生活では前か下を見ることがほとんどですから連続して上を見続けるのはしんどくて下手をすると頸椎を痛めかねませんから注意が必要です。そうそう、実技の前に少し講義もしました。森林作業や木の利用のことなど森と木材に関すことはとても多くの要素があるのでほんのさわりの部分のみポイントをお伝えします。あとはご自分でしだいに深みにはまってくれれば・・・
そうこうしているうちに早お昼、弁当を談笑の中で済ませると午後は、手ノコを使っての間伐実習です。100%かかり木になる林内ですからよほど方向をうまく定めないとすんなりとは倒れてくれません。方向を定め受け口を入れます。そして追い口、急斜面なのでノコ入れもなかかな難しい、今回は実習なのであえて難易度が高いポジションを選びました。これが小さなお子さんの体験イベントだと違ってきます。適度にツルが残る状態でロープを使って誘導倒木しました。枝払いと玉切り片付け処理をして間伐実習は終了です。皆さん手ノコで立木を挽く大変さを体感していただいたことでしょう。
一応これておおかたのプログラムを終わりましたが、少し時間も残っていたのでこんどは枝打ち用のハシゴに登って手ノコで枝を落としてもらいました。ちょっとスリル感がある体験だったようです。さて最後に模範演技、もとい模範伐倒を講師のIさんがチェンソーを使って実演!正確なチェンソーワークで見事に狙った方向に倒れました(拍手)そのあと道具の片づけ、ふりかえりを行い全て終了しました。皆様お疲れ様でした。今回我々は講師というポジションで若い人達にレクチャーさせていただきました。教えるということは自らも学ぶこと、このことで得られるものは大きいですね。かつては我々も諸先輩たちに教わりました。気が付くといつの間にか教える側になっており、年月のながれを感じます。(TM)
Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 23:34│Comments(0)
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