2022年10月31日

ワークショップ開催&作品展示終了

10月最終日曜日、丸亀市マルタスにおいて「雑木バードカービング体験」のワークショップを開催しました。
午前の部、午後の部、それぞれ約15人の受講者がナイフを手に鳥の彫像に挑戦しました。

高知県を主な活動の場としている講師の方ですが、今回の丸亀市についてもよく調べられており、
丸亀市のシンボル木が「やまもも」、シンボル花が「さつき」であることを教えてくれました。
当市民である私自身が知らなかったことはお恥ずかしい限り・・・。
木のことナイフの使い方などを土佐弁そのままにジョークを交えながら楽しくレクチャーしてくれます。
説明を受けた受講者は本日の材料「せんだん」の木を鳥へと変身させていきます。

作業工程の要所要所では講師が一人一人に丁寧にアドバイスをしてくれます。

出来上がった作品は、各作製者が自身の作品をほめるという講師お得意の自画自賛型品評会で締めくくられます。

午後の部も同様にワークショップ開催。

ナイフさばきは理解できたようで、なかなか思いとおりにならないことも・・・。
でも講師の個別指導でそれぞれの方が自身の鳥を彫り進めます。

分からないことは講師に質問して手ほどきをうけます。

それにしても「雑木バードカービング」は作業者を黙らしてしまいます。
講師曰く「どんなおしゃべりのおばちゃんも5分で黙らせる」。
ナイフという道具を使うことと、手にする1本の木に自分なりの鳥をイメージさせることが集中力を高めるのかもしれません。

「黙々」=「もくもく」=「木々」となりますので、こうした行為は樹木と向き合う私たちにはピッタリなことかと・・・。
講師の話に傾聴している時には施設内に流れるBGMや周囲の会話などを気にも留めていないのですが、カービング中は
そういやここはオープンスペースであることを思い出す、それくらい静寂となる講習空間です。(少しオーバーですが)

講習の最後は、各受講者が自身の作品をそれぞれの言葉で賞賛する品評会。
自己肯定感を芽生えさせる講師の指導法にはいつも感心させられます。
作品作りのために木を伐るのではなく、里山や市街地で倒さざるを得なかった樹木、街路樹、庭木など、打ち捨てられてしまう
木々を使ってひとつの作品として息を吹き込み誕生させる「雑木バードカービング」という行為は意義あるものと考えています。
高知県内の教育施設などで「木育」の一環として学生、子供たちに「雑木バードカービング」をレクチャーしている講師の考えに共鳴します。
不要とされる木を再生する行為は人の社会にも通じます。

「雑木バードカービング」で作られた鳥の彫像は、講師と受講者を確かにつないだものと確信しています。

楽しかったワークショップの後、1か月間展示していた「雑木バードカービング」と「民芸」の作品たちを撤収しました。
あっという間の時間でしたが、多くの人の目を楽しませ、何かを感じ取ってもらえたのではないかと思います。
作者の方、場所を提供していただいたマルタスの方には感謝しかありません。
作品たちが去った施設の棚は閑散として寂しさを覚えました・・・。
S.S
















  


Posted by いぬのなつ at 14:14Comments(0)リポート

2022年10月28日

楽しい時間を過ごせました

当会が行っている幼稚園や保育所への出前授業に参加しました。
初めてでしたので、スタッフとしてお手伝いというよりも見学者といったところ・・・。
「ひのき」をメインテーマに、「ひのき」についてのお話と、「ひのき」を材に使った「ひのっきん」という木琴のような楽器を使っての音楽やお話。
途中、交通安全のお話も織り込みながらの1時間ほどの授業でした。

講師の問いかけに「ハイ、ハイ」と次々と手を挙げ答える子供たちの反応の良さと元気さにビックリ!
想像以上の子供たちのお行儀良さと明るさに戸惑うほどでした。
見守る保育士さん方のやさしさや子供たちとの信頼関係も十分に伝わってきました。

「ひのっきん」を使った音楽に合わせての歌声も元気いっぱいで可愛らしくて・・・。
歌う曲目リクエストでは、講師がお手上げっという場面もありましたが保育士さんがフォローして、
これはこれで微笑ましいひと時。
アウトドアでの活動がモットーであることはもちろんですが、こうしたインドアでの活動もとても大切であることを再認識しました。
そうそう、「ひのき」が種から芽を出し、成長していく様子を体を使った体操にして、皆で背伸びをしたり、身体を揺らしたりして
座学だけではない時間も子どたちには飽くことのない時間だったのでしょう。
実際の「ひのき」の輪切りに触れたり匂いを嗅いだり、「ひのっきん」で音を楽しんだり・・・。
1時間という時間はアッという間の時間でした。
私にとっても貴重な時間となり、自身の子供や孫たちが園に通っていたころの姿を思い出しました。
ただひとつ残念だったことは、子供たち大人たちの顔にマスクがあったこと。
マスクをしたままでは本当の笑顔を見たことにはならない、なれない気がします。
S.S

  


Posted by いぬのなつ at 18:04Comments(0)リポート

2022年10月24日

よくがんばったね!

「〇〇すごいね、やるじゃんか!」→完登した〇〇クンにおとうさんが。
「△△そこまで登れたんだよ、よくやったね」→途中まで登った△△ちゃんにママが。




全幅の信頼の中でスタッフに身体をあずけて夢中に登る子供たち、
自然がぼくたちに与えてくれるシチュエーション。
心と体が解放される森の中はだれもが夢中に!樹々がもたらしてくれる包容力。

森って、樹々ってほんとうにすごい。
そりゃそうだ、人の何倍もいのちをつないで生きているんだから、
ぼくたちはその中でちょっと遊ばせてもらっています。




10月23日(日)まんのう公園さぬきの森で(TM)


  


Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 15:06Comments(0)森に遊ぶ

2022年10月22日

多面的な森の活用「TAC」の試み

かつて、つかれたように岩を攀じっていた若い頃・・・年前になるでしょうか?その頃の青年はもう古希前後、今森に夢中です!そんなおじさんたちにとって垂直散歩はお手のもの、Kさんが紹介してくださった「ロープラチェット」を、立木に固定してホールド(スタンス)を伝って木登りをやるという森の遊びです。大人もOKですが主に子供たちにわくわく感を味わってほしいと思っています。子供たちはハーネスを装着してトップロープを結び、樹上の太枝にセットしたフリクションセーバ-介して下の大人とつながります。地上で大人がロープをコントロール(制動)しながらつるべ式に上に登っていきます。仮に手を放しても安全はキープされます。この「TAC」タック→Tree Aid Climbingの頭文字をとったもの、10月23日(日)さぬきの森の日のイベントでご披露です。チビッ子たち、待ってまぁ~す!(TM) https://sanukimannopark.jp/archives/event/14757


  


Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 14:36Comments(0)森を楽しむ

2022年10月20日

里山のアーベントロート

里山はもう秋の景色、

夕暮れどき、

土手のススキの穂先の向こうにはアーベントロートに染まる造田の城山がありました。

穏やかな備中地池の水面には山の影の部分を映しています。



琴南の森のシイタケが出始めました。

ここのところの気温の下がりに反応したようです。

屋島の森も見てくださいね。



これからどんどん深まる秋とともに楽しい里山が待っています。

フォレスターズかがわの山の行事はこちらから
https://www.foresters-k.com/

みなさま秋を見つけにぜひお出かけください。

  


Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 18:57Comments(0)里地里山

2022年10月10日

教えるって学びの場/JUON森林ボランティア入門講座



あれほど暑かった夏もすっかり影を潜めて森林の中はすっかり秋の様相です。例年行っている樹恩ネットワーク主催の森林ボランティア入門講座の四国版の2回目、フォレスターズかがわが受け持つ森林の実習は30数年生のヒノキの森で行いました。(琴南の森-備中地県有林)この講座の視座は森林整備の技術と、イベントスタッフとしてなにをしたらよいかを学ぶことにあり、これをきっかけにして将来何らかの形で森林と関係性をもつ人材を育成することにあります。・・・などと大げさなことはまずおいて置き、森が好きで楽しんでもらえたらいいい、とまあ柔らかく(やることは固いですが)いきたいと思います。

まずは今回使う道具搬入から行い、現場へ仮設トイレの設営にはじまり山を一周(山登り)とどんどんやってもらいます。これら一つ一つに大切な意味があり、それらを感じとる感性を持ち合わせているかどうかも問われていますね。山を降りるといよいよ実習本番です。長柄ノコを使って枝打ちは講師のIさんが実技を示したあと、皆さんそれぞれの木に取り付きました。日常生活では前か下を見ることがほとんどですから連続して上を見続けるのはしんどくて下手をすると頸椎を痛めかねませんから注意が必要です。そうそう、実技の前に少し講義もしました。森林作業や木の利用のことなど森と木材に関すことはとても多くの要素があるのでほんのさわりの部分のみポイントをお伝えします。あとはご自分でしだいに深みにはまってくれれば・・・

そうこうしているうちに早お昼、弁当を談笑の中で済ませると午後は、手ノコを使っての間伐実習です。100%かかり木になる林内ですからよほど方向をうまく定めないとすんなりとは倒れてくれません。方向を定め受け口を入れます。そして追い口、急斜面なのでノコ入れもなかかな難しい、今回は実習なのであえて難易度が高いポジションを選びました。これが小さなお子さんの体験イベントだと違ってきます。適度にツルが残る状態でロープを使って誘導倒木しました。枝払いと玉切り片付け処理をして間伐実習は終了です。皆さん手ノコで立木を挽く大変さを体感していただいたことでしょう。

一応これておおかたのプログラムを終わりましたが、少し時間も残っていたのでこんどは枝打ち用のハシゴに登って手ノコで枝を落としてもらいました。ちょっとスリル感がある体験だったようです。さて最後に模範演技、もとい模範伐倒を講師のIさんがチェンソーを使って実演!正確なチェンソーワークで見事に狙った方向に倒れました(拍手)そのあと道具の片づけ、ふりかえりを行い全て終了しました。皆様お疲れ様でした。今回我々は講師というポジションで若い人達にレクチャーさせていただきました。教えるということは自らも学ぶこと、このことで得られるものは大きいですね。かつては我々も諸先輩たちに教わりました。気が付くといつの間にか教える側になっており、年月のながれを感じます。(TM)

  


Posted by NPO法人フォレスターズかがわ at 23:34Comments(0)リポート

2022年10月01日

丸亀マルタスにて作品展示始まりました

真っ青な空、陽の下では汗ばむくらい・・・暦では神無月、10月ですねぇ。
稲穂も首を垂れ、実りの秋を迎えています。
そうした中、丸亀マルタスでの作品展示がはじまりました。
「自然素材を使った鳥の彫像と民芸品」
雑木バードカービング作家の堀田幸生さんとNPO法人フォレスターズかがわの塩田はるえさんのコラボです。
お二人の感性により素敵な空間が生まれたと思います。
限られたスペースでしたので、お二人が連れて来られた作品たちの中には、
「こんにちは!」の挨拶もそこそこに「さようなら・・・」ってお引き取り願うことになり、
少し残念な気持ちもありますが、それでも十分に楽しんでいただけるのではないかと思います。

お時間のゆるせる方、お近くにお越しになる方、ちょっとのぞいてみてください。
間近で見ていただけるといいのかなあと思います。
今月30日までの期間中、一部作品の入れ替えも予定しています。
最終日には「雑木バードカービング体験」のワークショップを開催しますので、よろしければご参加ください。
S.S
  


Posted by いぬのなつ at 15:23Comments(1)お知らせ