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2023年10月15日

全日本棍棒飛ばし選手権大会

「何やそれ?」「おちょくってるの?」「なんとも馬鹿げた・・・」という声もありましょうが、
小生、「全日本棍棒飛ばし選手権大会」に出場してきました・・・。
全日本棍棒飛ばし選手権大会
今夏、初めて知った「棍棒飛ばし」については、7月のブログ投稿に記したとおりであります。
香川県内において「棍棒チーム」を作れないかと、会う人毎に棍棒の話しをするのですが、
「???」「面白そう」「危なそう」などの反応ばかりで「やってみたい!」というご奇特な御仁に会うことが叶わず。
なんとか30代の若者をゲットし、これを機に連鎖反応をもくろみ、先ずは自身が「全日本棍棒飛ばし選手権大会」に参加して
雰囲気や意義を体感すべく、棍棒飛ばしの飛距離を競う個人戦にエントリー。
7月にお世話になった愛媛県の「内子インナーチルドレン」にその旨を報告したところ
「チームメンバーに仕事や怪我などで大会に出られない者がいて手薄になるからもしよければ団体戦のメンバーになりますか?」
とのうれしいお誘いを受け、断る理由もなくすぐにメンバー登録の手続きをさせていただきました。
そして臨んだのが10月7日奈良県宇陀市で開催された第1回大会。
(昨年は第0回大会だったそう)
大会は全日本棍棒協会会長東氏の挨拶により始まります・・・
「棍棒を通じ、人、山、木、地域をつなげて・・・・云々」という話の内容は大いに共鳴するところでありますね。
大会に参加している人は県内外から来ており、個人戦、団体戦(4チーム)合わせて百数十名といったところでしょうか。
会場隣では、「健民広場」と称して飲食や雑貨などのブースも出ていました。
参加者の棍棒に対する愛着は想像以上に熱く、各チームの明るさや団結の強さには驚かされました。
何でも、棍棒競技のエキシビジョンなんかも過去に開催されていたようで、そうしたことにより集う人々が不思議と
旧知に会うがごとくに和気あいあいとしているんですね。
男女の個人戦は提示距離をクリアしなければその時点でKO。最終は最長距離で競うもので、なかなかにスリリングでありました。
団体戦は、思いの外詳細な規則がありスポーツ性は十分だと思います。
詳細は省きますが、戦略戦術も多彩で、体力勝負かと思いきや知的ゲーム性も加味されています。
審判も威厳?を持ち、熱くなる試合運びを時に笑いに変えつつ裁いていく姿に感心しました。
いろいろ述べたい事はありますが、あえて言うなら「先ずやってみるべし!」という一言に尽きます。
メディアとして、近畿圏になるのでしょうが、読売テレビの朝の情報番組「すまたん」、NHK取材クルーなどが来ていました。
こうしてメディアで広報されるというのも、SNSでの情報発信を裏付けるものとして有効だと思います。
近畿圏ではますます棍棒熱が高まるのではないかと・・・・たぶん・・・。
全日本棍棒飛ばし選手権大会
「棍棒」というツールを使っての人の輪つくり、山里や山林への誘因を狙って、そのヒントを得ようと参加した今大会。
しかし、その目的は叶わず、というかむしろ挫折感を味わう結果となりました。
それはなぜか・・・。
棍棒競技に関わる人は、森や里山などに直接的、間接的に関わる人ばかりではないということ。
普段から何らかのつながりを持つ集団、あるいは面白いこと楽しめることに目を向けている人が多いこと。
少なからずも自然環境などに関心はあるものの、それをより具体的に体現している人物に惹かれる人が多いのではないかと
今更ながらに気づきました。魅力的な人、人を引き付ける人、いわゆる人間力を持った人に人は集うのだと。
棍棒協会会長の東氏、各チームの代表者やリーダーの明快さ、統率力はゲームを通じ、又は会場内での会話や雰囲気で
十分に伝わってきました。
当初私が考えていた県内での棍棒チーム作りに一番必要なものは、この指とまれをする人物の人間性である。
こんな絶望的な答えを見出してしまった今大会の参加は意味あるものでしたが、その実、自身の力のなさを考える時、
仲間づくりの困難さを思い知ることになってしまいました。
ミッション・パッション・アクションで何とかなるもんではない・・・そう思う秋の夕暮れです・・・・・。
全日本棍棒飛ばし選手権大会

競技に使用された棍棒のほんの一部です。
各チーム、自作の棍棒(ユニークなもの、圧倒されそうなもの多様です)を持ち寄り、さながら棍棒展示会でしたね。
棍棒っていうと森林組合が興味を示すかと思いきや、案外、「怪我しては元も子もない」「真摯に林業に携わる者に失礼な」という
風潮が無きにしもあらずとの声を聞き、「あーそうなのか・・・」と・・・。

まさにどうでもいい話ですが、私は個人戦は2回戦敗退。
団体戦はちょこちょこ控えメンバーとして出場させていただきましたが、3位(4チーム中)。
昨年は2位でしたので、私の出番でかえって足をひっぱってしまったようです。
私自身これにはずいぶんと悔しく思い、ただでさえ意気消沈した心の傷をさらに深手にする結果となりました。

今大会に昨年の参加チームが出場していたら少なくとも6チームにはなったはずなんでしょうけれど、諸般の大人事情があったのでしょうね。

ともあれ大会参加は非常にいい勉強になりました。
S.S







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Posted by いぬのなつ at 17:39│Comments(0)リポート
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